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2024年2月15日

理化学研究所

杉田 有治 チームリーダーらが第6回日本オープンイノベーション大賞 文部科学大臣賞を受賞

理化学研究所 計算科学研究センターの杉田 有治 チームリーダーらが第6回日本オープンイノベーション大賞 文部科学大臣賞を受賞しました。

日本オープンイノベーション大賞は、我が国のオープンイノベーションをさらに推進するために、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組を称えるもので、オープンイノベーションの取組で、模範となるようなもの、社会インパクトの大きいもの、持続可能性のあるものについて、担当分野ごとの大臣賞、長官賞、経済団体、学術団体の会長賞の表彰を行います。

杉田 チーム リーダーは、医療基盤・健康・栄養研究所 李 秀栄 主任研究員、株式会社理研数理 松崎 健一 取締役、株式会社JSOL 小沢 拓 部長、Quantum Simulation Technologies, Inc.(英語) 塩崎 亨 代表取締役CEOとともに、本賞を受賞しました。

杉田 チームリーダーらは、理化学研究所を中心とした研究者らと共にソフトウェア開発をスーパーコンピュータ「京」および「富岳」で行い、そのプロダクトであるソフトウェア「GENESIS」をフリーで公開。さらに産業界もこのソフトウェアを活用し、開発者らと議論する場(GENESIS Users' Group)を(株)理研数理と提供することで、アカデミックの研究から生まれた最先端科学技術の社会実装を実現しました。創薬や機能性材料開発などにおいて産業上重要な複雑な高分子の動きの解析が「富岳」により可能となったことは大きな成果であり、今後期待される産業界でのスパコン活用の拡大に向けた取組及びスタートアップを活用した社会実装の実例としても評価され、受賞に至りました。

受賞業績

分子動力学ソフトウェアGENESISの開発と社会実装

コメント

杉田 有治 チームリーダー
GENESISは2009年から理研を中心にゼロから開発したソフトウェアであり、これまで多くの困難がありましたが、開発者を中心とした研究者の努力によって、「京」や「富岳」を活用できるソフトウェアとして成長しました。さらに、理研数理やJSOL、Qsimulateなどとの連携によって、産業界のユーザーも増えてきて、このような受賞に繋がったことを嬉しく思います。今後も、研究ー開発ー論文発表ープログラム公開ー社会実装のサイクルを大事にしながら、長く活用されるソフトウェアとして発展させていきたいです。

賞状を受け取る受賞者らの写真 賞状を受け取る受賞者ら(前列中央が杉田 チームリーダー)
挨拶をする杉田 チームリーダーの写真 挨拶をする杉田 チームリーダー
(表彰式は2024年2月14日に挙行されました)

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