創発物性科学研究センター
強相関量子伝導研究チーム
チームリーダー HWANG Harold Y. (Ph.D.)
我々は、遷移金属酸化物ヘテロ構造の量子輸送特性を調べることを目的とする。これまで、メゾスコピック物理のコンセプトやテクニックは、これら遷移金属材 料の大部分の研究においてほとんど適用されてこなかった。これは、遷移金属酸化物の電子の平均自由行程が典型的に短いということが原因である。しかし、最 近では酸化物ヘテロ構造の原子スケール成長に関して重要な進展があり、それによって多数のシステムにおいて、金属性、磁性、超伝導の界面が見いだされている。それらの幾つかでは、通常状態の電子を用いた界面実験が新たに利用できるのに十分な高い電子移動度を持っていることが分かってきた。我々は、d電子シ ステムのメゾスコピック効果を観測するために、リソグラフィでよく定義された微細構造において、これら界面システムを用いることを提案する。
研究テーマ
- 金属的及び超伝導酸化物界面
- 酸化物ナノリソグラフィー
- 酸化物ヘテロ構造に於けるメゾスコピック効果
主要論文
- * Bell, C., Harashima, S., Kozuka, Y., Kim, M., Kim, B. G., Hikita, Y., and Hwang, H. Y.:
"Dominant Mobility Modulation by the Electric Field Effect at the LaAlO3/SrTiO3 Interface."
Phys. Rev. Lett. 103, 226802:1-4 (2009)
- * Kozuka, Y., Kim, M., Bell, C., Kim, B. G., Hikita, Y., and Hwang, H. Y.:
Two-Dimensional Normal-State Quantum Oscillations in a Superconducting Heterostructure."
Nature 462, 487-490 (2009)