| ※1 |
BRCA1 associated protein(BRAP) |
| 遺伝性乳がんの原因遺伝子であるBRCA1(Breast Cancer 1, early onset)に結合する分子として同定された。また、がん原遺伝子であるRASタンパク質にも結合し、そのシグナルを修飾することが知られており、細胞の増殖、分化や炎症反応に関連すると考えられる。 |
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| ※2 |
リンフォトキシンα(LTA)、ガレクチン-2、プロテアソームサブユニットアルファタイプ6(PSMA6) |
LTAタンパク質は、炎症早期にマクロファージや炎症性T細胞から分泌されるサイトカインで、炎症反応において中心的な役割を果たすと考えられている。また、この分子を欠落したマウスでは動脈硬化が起こりにくいことが報告されている。
ガレクチン-2は、ガラクトースに結合する糖結合タンパクファミリーの1つで、ほかのファミリーは細胞死や細胞のがん化などにかかわることが知られているが、この分子の詳細な機能はいまだ解明されていない。しかし、LTAやBRAPタンパク質に結合することから、やはり炎症系で重要な機能を持っていると考えられる。
PSMA6タンパク質は、炎症性の刺激が血管などの細胞に伝わった時に働くタンパク分解系酵素複合体「プロテアソーム」を構成する1分子。プロテアソームは、分解の目印としてポリユビキチンが付加された細胞内タンパク質を選択的に分解する酵素として、炎症性分子などを制御するタンパク質分解において中心的な役割を果たしている。
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| ※3 |
タグSNP、連鎖不平衡 |
| 比較的近接したゲノム領域上にSNP X (多型はC/G)、SNP Y (多型はA/T)およびSNP Z(多型はC/A)があるとする。ある集団についてこれらのSNPを調べるとSNP XがCの時は必ずSNP YはT、SNP ZはCという現象がある。これを連鎖不平衡の関係にあるといい、これらのSNPのどれか1つを調べれば、ほかの2つのSNPについてもどちらの多型であるかが分かることになる。この代表SNPをタグSNPと呼ぶ。 |
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| ※4 |
患者対照関連解析 |
| 疾患の感受性遺伝子を見つける方法の1つ。疾患を持つ群と疾患を持たない群とで塩基多型の頻度に差があるかどうかを統計学的に比較する解析方法。 |
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| ※5 |
エクソン5とイントロン3 |
| 遺伝子は、複数のエクソンとその間にはさまれるイントロンとからなる。遺伝子のエクソン部分はRNAに転写されるが、イントロンの部分は転写されない。エクソン5とは、先頭のエクソンから数えて5番目のエクソンをさす。また、イントロンには転写因子などが結合することによって、RNAの転写を修飾していることが知られている。 |
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| ※6 |
RNA干渉 (siRNA) |
| 2本鎖RNAにより、そのRNAと相同配列を持つ遺伝子の発現が抑制される現象をRNA干渉(RNA interference)という。哺乳動物細胞でこの現象を見る際は、21〜23塩基の2本鎖RNA(small interfering RNAs; siRNA)を用いると最も効果的であるといわれている。 |
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| ※7 |
NFκB |
| Nuclear factor kappa B の略。通常は細胞質に存在するが、炎症のシグナルが細胞内に伝えられると即座に細胞核に移行し、さまざまな炎症性分子の発現を促すタンパク質。炎症の中心的なメディエーター(仲介分子)。 |