| ※1 |
メタボローム |
| ゲノム(genome)の-omeはラテン語で全体や総体という意味を表す。ゲノム(genome)が細胞内の全遺伝子(gene+ome)を指すように、メタボローム(metabolome)は細胞内で合成された全代謝物質(metabolite+ome)の総体を指す。しかし、植物における総代謝物質は20万種から100万種と考えられている。当然のことながら、現状技術ではすべての代謝物質を網羅することは不可能であるため、現状技術で検出可能な全代謝物質という意味で使われている。 |
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| ※2 |
アブシジン酸(ABA) |
| アブシジン酸(abscisic acid, ABA)は植物ホルモンの1つで、種子における休眠の調節や貯蔵物質合成誘導、乾燥ストレス下の葉における気孔の閉鎖やストレス応答性遺伝子の発現誘導などの生理作用が報告されている。 |
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| ※3 |
共同研究グループ |
| かずさDNA研究所(柴田大輔博士、鈴木秀幸博士ほか)、東京大学大学院農業生命科学研究科(篠崎和子教授)、国際農林水産業研究センター(篠崎和子教授兼任、圓山恭之進博士)、理化学研究所バイオリソースセンター実験植物研究室(小林正智室長)との日本国内の共同研究による。 |
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| ※4 |
NCED(ネオザンチン開裂酵素:)3 |
| NCED3遺伝子は、シロイヌナズナに存在するネオザンチン開裂酵素(9-cis-epoxycarotenoid dioxygenase)をコードする5個の遺伝子群の中の1つ。カロテノイドの酸化・開裂反応を行い、ABAの生合成に関与する。シロイヌナズナでは、NCED遺伝子群が生理的状況に応じてABA量を調節していると考えられている。乾燥ストレス下でのABA合成にはNCED3が律速遺伝子として機能している。 |
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| ※5 |
GC-TOF/MS |
| ガスクロマトグラフィー(GC)と飛行時間型質量分析計(TOF/MS)が一体化した分析装置。GCではサンプルを成分に分離するためのガス化と分離を行い、電子イオン化法によりイオン化された成分が、TOF/MSにより質量電荷比(m/z)に応じて検出される。 |
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| ※6 |
CE/MS |
| キャピラリー電気泳動(CE)と質量分析計(MS)が一体化した分析装置。イオン性代謝産物を測定するのに適した手法である。CEで化合物の電気泳動移動度の違いで分離を行い、MSにより検出される。 |
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| ※7 |
マイクロアレイ(Microarray) |
| 細胞内の遺伝子発現量を測定するために、多数のDNA断片をプラスチックやガラスなどの基板上に高密度に配置した分析器具。今回、Agilent社製の「Arabidopsis 2 Oligo Microarray」を用いた。このアレイには約21,500遺伝子のDNA断片が配置されている。 |
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| ※8 |
トランスクリプトーム |
| 遺伝子からの転写物(transcript)の総体(transcript+ome)。 |
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| ※9 |
相関係数(correlation coefficient) |
| 2つの確率変数の間の相関(類似性の度合い)を示す統計学的指標である。原則、単位はなく、−1から 1の間の実数値をとり、1に近いときは2つの確率変数には正の相関があるといい、−1に近ければ負の相関があるという。0に近いときはもとの確率変数の相関は弱い。 |