たった一分子のタンパク質からでもその性質や機能を解析することができると期待されている「夢の光:X線自由電子レーザー(XFEL)」光源の開発が、世界各国で急ピッチに進んでいます。基礎研究に取り組んでいる理研と財団法人高輝度光科学研究センターからなる合同推進本部は、この独自のレーザーシステムの実用化を目指しています。
今回、合同推進本部は、米国スタンフォード線形加速器センター等とともに、X線自由電子レーザー の性質であるスペクトル(色)を計測する装置を新たに開発しました。XFELは、発振したレーザーの波長(色)を正確に「計る」ことが求められます。とくに、単一のパルスからスペクトルを精度良く計測することは、知りたいタンパク質の性質や機能を解析することにつながるため、世界中の研究者にとっての課題でした。開発した計測システムは、新しい方式で、分解能は13.1ミリ電子ボルトという従来の方式の分解能を2桁も上回る高い性能を示しました。今後世界的なXFELサイエンスの展開に大きな貢献を果たすことが期待されます。
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