| 1. |
経緯 |
| 独立行政法人理化学研究所(以下「理研」という。)中央研究所ビーム物理工学研究室の招聘主任研究員であった(平成16年2月29日付にて解嘱)片山武司(以下、「片山氏」という。)の旅費の重複受給について調査していた過程において、片山氏が受発信した電子メールが外部に漏洩している疑いがあること、及び海外の研究機関の関係者に理研の名前を騙った電子メールが発信されている疑いがあることが指摘されたため、平成16年3月1日に調査委員会(委員は、下記のとおり)を設置し、理研内における当該電子メールアカウントの記録等の調査及び関係者からの事情聴取等の調査を行った。
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| 2. |
調査の結果
本調査委員会が確認した事実は、次のとおりである。 |
| (1) |
理研の職員Aは、理研の非常勤職員の名前を騙り、理研の架空の部署によるアカウントを作成させ、片山氏が出張先の海外の研究機関から受給した旅費の情報を取得していた。 |
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| (2) |
Aは、片山氏からパスワードを知らされていたBの協力を受け、片山氏のアカウントに無断でアクセスして、片山氏の名前を騙って、海外の研究機関の関係者に対して(1)の調査に対して協力するよう伝える電子メールを送信していた。また、Aは、片山氏が本人のアカウントにアクセスできないようにパスワードを一時的に変更していた。さらに、Aは、同機関の関係者からの回答を片山氏に読まれないように削除していた。 |
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| (3) |
Aは、Bの協力を受け、平成15年10月中旬から約4ヶ月間、ほぼ常時片山氏の電子メールの送受信の内容をBと共同で傍受・監視していた。これにより、Aは、片山氏が出張先の海外の研究機関の関係者から得た片山氏の旅費の情報を取得していた。 |
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| (4) |
Aは、「理研」の名前を騙って、海外の研究機関の関係者に対して、片山氏が同機関に旅費を返還しないようにするため、片山氏に接触しないよう伝えるための電子メールを送信していた。 |
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以上から、片山氏のアカウントに無断でアクセスを行っていたのは、Aであり、そのための協力を行ったのは、Bであることが判明した。また、その行為に及んだ直接の動機は、片山氏が海外出張旅費を重複受給していた可能性をAが察知し、その証拠を取ろうとしたことであったことが判明した。
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| 3. |
理研が行う措置 |
| (1) |
Aに対する処分の検討 |
| (2) |
関係役員、部長等に対する処分の検討 |
| (3) |
パスワード管理の徹底 |
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| 4. |
今後の再発防止対策 |
| (1) |
法律遵守に対する意識改革の啓蒙 |
| (2) |
情報管理体制の改善 |
| (3) |
内部通報制度の整備 |
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【参考】
平成16年3月1日
不正アクセス疑惑等に関する調査委員会委員
委員長 井 上 頼 直 理事
委 員 柴 田 勉 理事
委 員 小 中 元 秀 理事
委 員 姫 野 龍太郎 情報基盤センター長
委 員 大河内 真 総務部長
委 員 河 原 正 行 人事部長
委 員 船 田 孝 司 総務部次長
委 員 鈴 木 富 男 情報基盤センター調査役
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