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1. 目的
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平成13年5月9日付米国司法省の発表に関し、クリーブランド・クリニック財団(以下「CCF」という。)から理化学研究所脳科学総合研究センター(以下「センター」という。)に持ち込まれたとされる試料が現在センターに存在するか、また、センターでの研究に使用された可能性があるか等について、外部の専門家の参加を得て、科学的な観点から調査することを目的とした。
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2.調査経緯
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平成13年5月10日から6月7日まで6回にわたり、主として科学的観点から調査を行った。詳細は別紙1に示す。
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3.チーム構成員
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チーム長
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吉良 爽 理化学研究所 副理事長
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杉田 秀夫 国立精神・神経センター名誉総長(5/14から)
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鈴木 紘一 (財)東京都老人総合研究所長(5/14から)
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柴田 武彦 理化学研究所 遺伝生化学研究室主任研究員
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高島 明彦 理化学研究所 脳科学総合研究センター
アルツハイマー病研究チームリーダー
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西道 隆臣 理化学研究所 脳科学総合研究センター
神経蛋白制御研究チームリーダー
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4.方法
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(1) 試料の使用
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神経変性シグナル研究チーム(以下「研究チーム」という。)発足後これまで研究チームに在籍し、または、在籍していた者(別紙2、以下「構成員」という。)の実験ノート(18名分)に記載されている159試料種のリストを作成し、その由来を研究チームに存在する入手記録(レター等)と照合しつつ確認した。なお、一部由来の不確かなものについては、シーケンス解析により、試料の由来を明らかにした。
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(2)試料の保管
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研究チームの冷凍・冷蔵庫等に保管されている試料を上記試料リストと照合・確認し、実験ノートには記載されてないが冷凍・冷蔵庫等に保管されている29試料種を試料リストに追加するとともに、その由来を入手記録により確認した。なお、岡本卓チームリーダーが研究チーム発足前に非常勤研究員として所属していたCAGリピート病研究チームの冷凍庫にCCFから持ち込まれた可能性のある試料容器が保管されているかどうか調べた。
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(3)試料の持ち込み及びセンター内移転
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上記(1)及び(2)の関連で、CCFからセンターへの試料の持ち込みの有無等について、構成員、CAGリピート病研究チームに岡本卓チームリーダーが非常勤研究員として身分を有していた時期と同時期に同チームに在籍した者及びセンターのチームリーダー(上級研究員を含む)等からヒアリング、調査票等による方法により調査した。また、CCFの試料のセンターへの持ち込みを窺わせるものがあるか否か、構成員にヒアリング、調査票等で調査した。加えて、岡本卓チームリーダーからも事情聴取した。
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5.調査範囲とレベル
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センター内の各チーム等に対する調査のレベルを、重要度に応じて3レベルに分けた。すなわち、書面による確認レベル、冷凍庫内のチェックレベル、試料を保管している1本1本のバイアルレベルである。別紙3に各調査レベルと調査範囲を示した。
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6.結論
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(1)
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これまでの調査において、研究チームでの研究に使用されたと認められるすべての試料の由来を確認した結果、CCF由来と認められるものはなかった。ここで使用されたと考えられる試料とは、実験ノートに記載されていた試料である。(別紙4)
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(2)
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これまでの調査において、研究チームで保管されているすべての試料の由来を確認した結果、CCF由来と認められるものはなかった。(別紙4)
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(3)
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調査票による調査の結果、研究チームからセンターの他チーム等に譲渡された試料の中にCCF由来と認められるものはなかった。
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(4)
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ヒアリング調査において、CCFの試料が外部を経由してセンターに持ち込まれたことがあるとの情報を得た。また、電子媒体の調査において、CCFからセンターに試料送付の可能性について問い合わせたメールを見出した。しかし、上記(1)及び(2)に記載したとおり、CCFの試料がセンターでの研究に使用され、また、現在保管されている試料の中にそれらの試料が含まれていることを示す事実は認められなかった。
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(5)
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岡本卓チームリーダーに、本年5月23日付の書面により理化学研究所への試料の持ち込みの有無等について照会したところ、同日、岡本卓チームリーダーの代理人である弁護士を介して、第三者経由または郵送を含め、CCFから日本または理化学研究所に試料を持ち込んだことはない旨の回答があった。さらにCCFから理化学研究所への持ち出しを疑われている試料等については、心当たりがない旨の回答があった。なお、書面による照会・回答に止まったのは、岡本卓チームリーダー及びその代理人である弁護士からの申し入れがなされたためである。
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(6)
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岡本卓チームリーダーがセンターで行っている研究は、別紙5に示すとおりであり、一部の蛋白(APPやカベオリン)がCCFで行った研究材料と重複するものの、これらはすでに公知のものでありセンター内または国内で入手可能である。研究テーマについては“カベオリンによるAPP代謝調節”から“コレステロール代謝とアルツハイマー病発症機構の解明”へと大きく移行している。
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※ なお「岡本卓TLの理研所属以降の研究発表等」については広報室にお問い合わせください。
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