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独立行政法人 理化学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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シロアリの強力な木質分解能を支える驚異の腸内共生機構を解明 - イエシロアリの原生生物と細菌による多重共生メカニズムが明らかに - |
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| 平成20年11月14日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
イエシロアリは、日本・中国・米国など世界各地における木造建築物の大害虫であり、深刻な経済被害をもたらしています。一方、シロアリの強力な木質分解能力は、人の食料と競合しないセルロースなどの原料からの次世代バイオ燃料開発への応用という観点から、現在世界中の注目を集めています。ところが、その能力をもたらしている腸内共生微生物の大部分が培養に成功していないため、共生メカニズムの詳細は不明でした。 研究では、チームが以前に確立した、培養不能細菌種からのゲノム完全長取得法を用いて、イエシロアリの腸内でセルロース分解を担う原生生物の、その細胞の中だけに生息する細菌のゲノム配列の完全解読を行いました。その結果、この細菌は、原生生物が木質分解した産物の一部をエネルギー源にして空気中の窒素を吸収し、さらに、原生生物の窒素老廃物を分解して、窒素供給源としてリサイクルしていることがわかりました。シロアリの餌である木材には窒素分がほとんど含まれていません。それを、腸内細菌群集の7割を占めるこの共生細菌が、空気中から窒素を吸収して必須アミノ酸やビタミンを合成し、さらに窒素老廃物をリサイクルすることにより、イエシロアリと原生生物は窒素欠乏に陥ることなく、驚異的な木材分解力と増殖力を発揮していると考えられます。 今回、イエシロアリの増殖に必須と考えられる共生細菌のゲノム配列を完全解読したことにより、新たな木質バイオマス利用法や害虫防除法の開発につながることが期待されます。 本研究成果は、米科学雑誌『Science』(11月14日号)に掲載されます。
<補足説明>
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