| ※1 |
膜マイクロドメイン、ラフト、DRM |
| 細胞膜や細胞内小器官の膜上で、特定の脂質とタンパク質が集合することで形成される数十から数百nm程度の膜微小領域を、膜マイクロドメインと呼ぶ。コレステロールとスフィンゴ脂質により形成されるラフトが代表例。ラフトには飽和脂肪酸で修飾を受けたシグナル伝達分子などが会合し、多様な細胞機能の場として働くと考えられている。DRM(detergent resistant membrane)は界面活性剤の可溶化に抵抗性を示す膜画分でラフトを含む。 |
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| ※2 |
ベータ(β)セクレターゼ(BACE1) |
| 501個のアミノ酸で構成される膜貫通型のアスパラギン酸プロテアーゼ。活性中心に2つのアスパラギン酸があり、酸性環境下で活性を持つ。アルツハイマー病の発症に関与するとされ、BACE1欠損マウスにおいて明らかな異常を示さなかったことから、アルツハイマー病の治療標的として有力視されている。 |
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| ※3 |
β切断 |
| APPはβセクレターゼ(BACE1)によって切断(β切断)され、その後膜内でγセクレターゼによって切断(γ切断)されてAβを産生する。膜表面ではαセクレターゼによってAβの内部で切断されるα切断もあり、α切断とβ切断によってAβ産生量が制御される。 |
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| ※4 |
Cdk5 |
| サイクリン依存性キナーゼ(Cdk)と呼ばれる、細胞分裂に関与するリン酸化酵素の1つ。サイクリン依存性キナーゼ5(Cdk5)は細胞分裂をしない神経細胞で活性がみられるCdkであり、アルツハイマー病では細胞内に蓄積するタウタンパク質をリン酸化することでも知られている。 |
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| ※5 |
パルミトイル化 |
| 飽和脂肪酸であるパルミチン酸をシステイン残基とのチオエステル結合によりタンパク質に付加する翻訳後脂質修飾。近接した複数のパルミトイル化がラフト局在に重要であると考えられている。 |
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| ※6 |
Triton X-100、Lubrol WX |
| 界面活性剤であり、分子内に親水基と疎水基を持ち、膜タンパク質の可溶化などに用いられる。さまざまな界面活性剤が存在するが、Triton X-100は膜からのラフト調製に通常用いられている。本研究で示したように界面活性剤によって調製中に膜の融合を起こすものが多く、異なるラフト調製にはLubrol WXは最適であった。 |
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| ※7 |
syntaxin 1 |
| 神経興奮時には、神経伝達物質を含むシナプス小胞が神経終末の細胞膜と融合し、その内容物が放出される(エキソサイトーシス)。その際、小胞膜のタンパク質と融合標的の細胞膜タンパク質は、あらかじめ複合体を形成しており、カルシウムイオン濃度の増加に伴う構造変化により、融合が起こると考えられている。小胞が融合する細胞膜側に存在するタンパク質の1つがsyntaxin 1で、そのC末端には、膜に固定されたヘリックス構造があり、syntaxin 1 分子同士が集合することでラフトとは異なるコレステロール依存性の膜マイクロドメインを形成することが知られている。 |
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| ※8 |
ピクロトキシン処理 |
| ピクロトキシンは、抑制性伝達物質のGABAの受容体を抑制することにより、興奮性神経細胞を抑制から解き放し、異常興奮を引き起こす。 |