私たちは約30億個の塩基対からなる「生命の設計図」を持ち、機能単位である遺伝子によって、生命の営みを行っています。遺伝子1つ1つの機能を調べると、複雑な生命現象の謎やがんなどの病気の原因が解明できます。この機能解析のため、標的遺伝子を破壊した実験動物「ノックアウトマウス」を作成して、遺伝子の機能を知ることがライフサイエンス研究の主流となっています。
研究が進み、最近では、遺伝子を構成している塩基配列のどの塩基が重要なのかを詳細に明らかにすることが焦点となってきており、それを可能とする解析システムが待たれています。
バイオリソースセンター新規変異マウス研究開発チームは、こうした要望に応え、これから展開する第3期マウスミュータジェネシスの中核となりうる「点突然変異マウスライブラリー」の開発・整備に世界に先駆けて成功しました。ライブラリーは、機能を知りたい遺伝子に点突然変異を持つモデルマウスを提供するもので、遺伝子の機能を1塩基レベルで解析することが可能な次世代ジーンターゲッティングシステムとなります。生活習慣病や精神疾患など多因子が関与する疾患にいたるまでさまざまな病気の原因や生命のメカニズムの解明を飛躍的に向上させると期待されます。
|