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独立行政法人 理化学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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人体力学シミュレーションのための 軟組織の非線形物性値データベースを構築 - 筋組織や臓器の損傷、骨折による組織の変形の予測に貢献 - |
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| 平成20年3月10日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
力学シミュレーション(強度解析)は、ペットボトルなど身の回りのものや、自動車の車体など機械構造物などの強度の解析に一般的に活用されている技術です。例えば、自動車部品や車体では、軽量化の設計支援や試作省略による開発期間の短縮などに大きな効果を発揮しています。人体についても、機器の人体への影響を人体を使わずに検討できることから、力学シミュレーションに期待が寄せられています。理研と静岡県工業技術研究所は、力学シミュレーション技術の普及を目指して、人体の物性を応力とひずみの線形式で表現したヤング率のデータベースを整備し、2007年3月より解析に必要となる身体組織の物性値を公開してきました。しかし、生体組織の大部分を占める軟組織は非線形の特性を持つため、これまでのデータでは適用できる範囲が限られおり、問題となっていました。 この問題を解決するため、生体の軟組織の特徴である非線形な物性を表現することができ、汎用の力学解析ソフトウエアで利用可能な「非圧縮性等方性超弾性体モデル(Mooney-Rivlin体)※1」を使って、応力ひずみの関係を近似した関数を求めました。今回、人体を構成する肝臓や腎臓などの主要な17種類の軟組織についてのデータを整備し、データベースとして公開します。すでに公開しているヤング率のデータベースと合わせて、人体の力学解析に必要な物性値を整備したことにより、これらのデータを活用して人体の力学シミュレーションを行うと、人体に何らかの力が加わった時に骨や筋肉など体の各部にどのように力が伝わるかを予測することができるようになります。 今後、理研で開発を進めている人体の形状モデルと併せて、力学シミュレーションのための人体モデルの構築を目指します。さらに、同技術の医療への応用、保護装具など福祉機器・ユニバーサルデザイン製品開発などへの活用促進を図ります。 本成果は、3月11日(火)の理研シンポジウム「生体力学シミュレーション研究」で発表するとともに、3月末までに理研のホームページで身体組織物性値データベース※2として公開します。
<補足説明>
<参考>
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