次世代レーザー加工システムの心臓部が完成
- 光フロンティア領域を支える次世代光システム技術が試験運用へ -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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 レーザーは、バーコードリーダー、レーザープリンタ、CDプレーヤーをはじめ、医療、計測、加工とさまざまな分野を支える光として、私たちの生活や産業に欠かせない人工の光です。レーザー光は、レーザー発振器を使って光を増幅して作り出します。発生する電磁波は波長が一定で、位相が揃い、可視光領域にとどまらず紫外線、X線の様な短い波長から、赤外線のように長い波長まで幅広い光を発生できます。
 1960年に、T.H.メインマンが、ルビー結晶を使って発振に成功して以来、急速に研究が進展し、これまで達成することができなかった電場強度を実現できるようになりました。その結果、熱による溶融現象を使って物を切断することなく直接、分子結合を切断する「非熱加工」が可能となりました。しかし、この技術をわが国で、産業応用へと展開していくためには、光学素子、ミラーなどの技術力を高めることが必要な状況となっています。
 理研中央研究所固体デバイス研究ユニットは、産業総合研究所など13機関と協力し、経済産業省の地域新生コンソーシアム研究開発事業プロジェクトのひとつ「埼玉オプトプロジェクト」のもとで、発振効率が数%と高効率で、ピコ秒以下という超短パルスの加工用レーザー光の発振に成功、このレーザー光を組み込んだ次世代レーザー加工システムの開発に成功しました。2008年度からは、この加工システムを使ってレーザー加工の試運転を開始し、金属やセラミックスの加工とともにガラスのダイシングなど、これまでのレーザーでは加工することが難しかった材料の加工に挑みます。成功すると、レーザーを使った非熱加工の新システムが、わが国に登場することになります。技術開発で得た高度技術は標準化し、「埼玉オプトプロジェクト」を中心に世界に向け普及を図っていきます。
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