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独立行政法人 理化学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ヒトES細胞から視細胞へ:既知の因子のみを用いた分化誘導に世界で初めて成功 - 胎児網膜を使わずに20〜30%の高効率の分化を達成 - |
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| 平成20年2月4日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
視細胞や網膜色素上皮細胞※2の変性は、多くの網膜疾患や失明の原因となっています。これらに対する治療の可能性として、変性網膜に視細胞を移植する網膜再生が注目されていますが、入手困難な胎児網膜を使うため、胎児網膜に代わる移植細胞源が求められていました。そこで研究グループは、試験管内で培養し大量に増やすことができるES細胞から、視細胞や網膜色素上皮細胞を分化誘導し、移植細胞源とする方法の確立を試みました。これまでにマウスのES細胞から網膜前駆細胞へ分化する方法は明らかになっていましたが、既知の成分だけで試験管内で視細胞を得られないという問題を根本的に解決することができませんでした。特に、ヒトに応用することを考えた場合、感染や拒絶反応などの原因の可能性がある血清や組織を用いない分化誘導方法の開発が求められていました。 小坂田研究員らは、胎児網膜中に含まれる分化誘導因子に着目し、視細胞を誘導する因子を探索した結果、ヒトES細胞から既知組成の培養条件で杆体(かんたい)視細胞※1や錐体(すいたい)視細胞※1からなる視細胞を大量に得る手法を確立し、同時に、ヒトES細胞から網膜色素上皮細胞を分化誘導することにも成功しました。 本研究の成果により、ヒトES細胞から分化させた網膜細胞が胎児網膜に代わる移植細胞源として活用することが可能となり、これまでの網膜移植の根本的な問題を解決することができると期待されます。今後、ヒトへの応用を目指すには、これらの分化細胞を用いて網膜変性疾患のモデル動物に移植を行い視機能を評価し、有効性や安全性などを詳細に調べる必要があります。 本研究は、文部科学省のリーディングプロジェクト「再生医療の実現化プロジェクト」の一環として行われたものであり、科学雑誌『Nature Biotechnology』オンライン版(2月3日付け:日本時間2月4日)に掲載されます。
<補足説明>
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