メタボローム解析によって植物代謝ネットワークを解明
- 植物代謝システム生物学の基盤となるデータの提供と解析 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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野生型とtt4との代謝産物間相関の比較の図 イネや小麦、トーモロコシなどの収量を上げ、食糧問題を解決するあくなき挑戦は、人口増加や耕地面積の疲弊でますます強まっています。「塩害に強い」、「病害虫に強い」、「寒さに強い」などと悪環境でも育つ品種の改良は、さまざまな作物に求められるようになっています。
 さらに、エネルギー問題を解決する植物、健康を増進する作物などと植物を改良し、人類が直面する難問の解決を求める要望にも応えることが必須です。
 植物に、がんをはじめとする医薬品を効率よく生産させる能力を持たせるなどと、研究も活発化していますが、このようなさまざまな要望にこたえるためには、植物の代謝メカニズムとともに代謝産物経路を知ることが不可欠となります。
 理研植物科学研究センターのメタボローム基盤研究グループは、植物に20万種類もあると推定される多彩な代謝産物をガスクロマトグラフィー飛行時間型/質量分析計を駆使し、網羅的に解析するメタボローム解析パイプラインを確立しました。開発したシステムを活用すると、遺伝的な変異が代謝産物のネットワークの構築やトポロジーに大きな変化をもたらすことがわかりました。また、代謝物間の共起性が遺伝的変異によって特異的に制御されていることが、はじめて明らかになりました。植物代謝システム生物学の創造とともに、人類が求める植物に対する要望も満たされることになります。
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