世界最大規模:キャッサバ(タピオカ)完全長cDNA約11,000種を同定
- 環境ストレス処理したキャッサバから完全長cDNAライブラリを作製 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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左:キャッサバ畑、右上:全体像、右下:収穫した芋 単位面積あたりの収穫量が他の穀物に比べて高い、イモノキ属の熱帯低木「キャッサバ」は、アフリカ、東南アジア、中南米を中心に約10億人の人々に食され、日本でも別名の“タピオカ”として、デザートとして定着しています。キャッサバは、乾燥地や酸性土壌、貧栄養土壌でもよく育つ作物であるため、古くから貴重な食糧源として栽培され続けています。どこでも育つこの能力は、地球環境の変化や世界人口の激増などに伴う食糧問題の解決の糸口として、期待されています。
 さらに、キャッサバは、化石燃料に替わる地球に優しい循環型のエネルギー源「バイオ燃料」として、サトウキビ、トウモロコシなどとともに原料の担い手として活用が検討されています。
 理研植物科学研究センターのゲノム情報統合化ユニットらは、国際熱帯農業センター(コロンビア共和国)と協力して、このキャッサバに乾燥、高温、酸などの環境ストレスを与え、約2万種の完全長cDNAを単離し、遺伝資源として意義のある11,000種の完全長cDNAを同定しました。この中には、約5,000種の新規遺伝子や、植物全体として新しい遺伝子を含んでいることも明らかとなりました。
 2007年から米国では、キャッサバのゲノム配列を決定するプログラムを進行させています。しかし、新機能を見出すためには完全長cDNAが必須であるため、研究グループの今回の成果が高く評価されることになりました。今後、なぜキャッサバが悪環境下でも育つのかを遺伝子レベルで解明することで、他の作物でも収量を増やすことができるようになるかもしれません。
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