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独立行政法人 理化学研究所 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「迷い」を検出して「迷い」をなくす脳の仕組みを解明 - 前頭連合野の神経細胞が迷った経験を次の応答へ伝える - |
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| 平成19年10月26日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
私たちは、もっともらしい応答が2通りあると、どちらの応答をするか迷います。迷った末に正しい応答をした場合にも、迷った経験は次の応答に活かされます。次の応答に向けて、正しい応答を素早く迷わずに選べるように「心」の準備をします。その結果、次の応答では、迷いが少なくなります。このような「迷った」経験を次の応答に活かす過程が脳のどこでどのように行われているか、これは認知神経科学の大きな問題でした。ヒトのfMRI実験の結果から、前帯状溝皮質と呼ばれる大脳前頭連合野の内側にある領野が迷いを検出している、という説が米国の研究者を中心に主張されていました。今回、研究チームは、サルに「迷い」を持つような課題を訓練し、「迷い」の経験を次の応答に活かすためには、前帯状溝皮質ではなく、前頭連合野の背外側部が重要であることを新たに見いだしました。さらに、サルが課題を遂行している間に、前頭連合野背外側部の神経細胞活動を記録し、「迷い」の経験を次の応答に伝える働きをする神経細胞を発見しました。興味深いことに、迷ったことを伝える神経細胞と、迷わなかったことを伝える神経細胞は、ほぼ同数ありました。脳では、迷った後に「心」の準備状態を高めるだけでなく、迷わずに正答した後には「心」の緊張を緩めていることを示唆します。 今回の発見は、通説を覆し、前頭連合野背外側部がこれまで考えられていた以上に広い範囲の働きをすることを示す画期的な結果です。迷いの意味を捉えなおし、迷いを考慮に入れた教育方針や判断ロボット設計を考えるにあたり、大きな手掛りを提供します。 本研究成果は、米国の科学雑誌『Science 』(11月9日号)に掲載されるに先立ち、オンライン版であるScience Express(10月25日付け:日本時間10月26日)に掲載されます。
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