「速い」/「遅い」変化を処理する機能構造をヒト第一次視覚野で発見
- 動きのある画像を知覚するために重要な皮質機能構造をfMRIで解明 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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時間周波数選択性コラムの再現性 生活におなじみの蛍光灯。実は1秒間に50〜60サイクルで激しく点滅しているのですが、私たちは点滅を識別することができず、ただ単に「光っている」と感じます。このように、私たちの目は”感度が悪いセンサー“と言えますが、一方で、時速150キロを超える野球の球を打ち返したり、時速200キロを超えるテニスの球を捕らえることができます。さらに、日常生活の中でも、街中で人とぶつからずにすんだり、車を避けることができるのは、動きの変化を正確にキャッチして、脳が判断を下しているためです。
 理研脳科学総合研究センターの認知機能表現研究チームは、目が捉えた画像情報の中から、画像の“スピード変化”に応じて機能する構造が脳内に存在することを世界で初めて発見しました。“方位”や“パターンの複雑さ”という情報を特異的に感知して処理する脳内機能はすでに知られており、これらに続く「コラム構造の発見」となりました。具体的には、高解像度の機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を駆使し、脳内の第一次視覚野に“速い”、“遅い”の2つのスピードに応答する空間的な領域を発見しました。
 「脳が瞬時に動きを捉えて行動を判断する」という機能の解明に大きなブレークスルーをもたらすとともに、高次脳機能のメカニズムに新たな知見をもたらしました。さらに、老人性痴呆や精神疾患の治療法の開発につながることが期待できます。
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