実用可能な最短波長深紫外発光ダイオードを開発
- 半導体紫外殺菌灯の実現に向けて大きく前進 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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開発した最短波長・高輝度LED(227.5−261nmの発光波長を実現) 燦燦と照りつける太陽光を浴び続けると、太陽光に含まれる紫外線が引起す日焼けやシミが心配になります。一方で、波長の短い紫外領域の光は、そのエネルギーの高さから、バクテリアや病原菌を殺菌する効果があり、浄水や医療の分野で利用されています。また、ダイオキシンやポリ塩化ビフェニル、窒素酸化物などを簡単に分解し、地球環境汚染の元凶となっている物質を処理する光として期待されています。さらに、情報化社会に欠かせないエレクトロニクス素子の製造や化学工業など、産業に欠かせない光として活用されています。
 理研フロンティア研究システムのテラヘルツ光研究プログラムのテラヘルツ量子素子研究チームは、埼玉大学と協力して、実用可能な最短波長の深紫外線を発光する発光ダイオード(LED)の開発に成功、殺菌に最も効果のあるとされている波長260ナノメートルの深紫外線を約2ミリワットという高出力で発光させました。これまで、半導体を使った深紫外線の発光は、強度が弱く、実用化が難しいとされていましたが、同研究グループは「アンモニアパルス供給多層成長法」を考案し、発光層の下に高品質な窒化アルミニウム層を製造する技術を実現しました。この手法を用いて開発したLEDは、発光効率が約30倍増強しました。まだ窒化アルミニウム層の高品質化や光の取り出し効率の向上が見込めるため、さらに性能のアップを望むことができます。小型・高出力・携帯用の紫外線光源として、威力を発揮し、浄水の殺菌、医療分野はもちろん、さまざまな分野で利用されると期待されます。
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