エチゼンクラゲなどに共通の新しい糖タンパク質「ムチン」を発見
- 理研オリジナルの高付加価値な工業素材として実用化へ -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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 潮流にのって漂う優雅な“ミズクラゲ”、“エチゼンクラゲ”も、日本の沿岸で大量に発生すると大きな被害をもたらします。ミズクラゲは、海水を活用する原子力・火力発電プラント、臨海プラントなどの取水を止め、プラントの機能の低下をもたらし、巨大クラゲの代名詞で知られるエチゼンクラゲは定置網や底曳き網などの漁業に大きな被害を与えてきました。
 この災いをもたらし続ける“ミズクラゲ”、“エチゼンクラゲ”を、益をもたらす有用資源にかえるという注目すべき研究成果が生まれました。
漁業に被害をもたらすエチゼンクラゲ。回収しても産業廃棄物に・・・。 理研中央研究所の環境ソフトマテリアル研究ユニットと信和化工株式会社は共同で、これらのクラゲから糖タンパク質「ムチン」の新しい種類を発見しました。この新規ムチンは人の胃液の主成分として含まれるムチンと構造が似ており、医薬品や化粧品、食品添加物などへの用途が期待されます。これらのクラゲは、回収しても食品などに利用することができず始末に困る廃棄物にもなっていましたが、今回の成果により、安全性の高さが見込まれる高付加価値製品に転じる道をつけたことになります。研究ユニットはこのムチンを新たな「国生み」につながる願いをこめて「クニウムチン」と名づけました。災いを福とし再び豊かな産業を生むキッカケになりそうです。
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