![]() |
独立行政法人 理化学研究所 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
嗅覚神経細胞の鼻への配置と脳への神経接続に必須な遺伝子を同定 - 神経回路形成の2つの重要なステップに同じ遺伝子が関与 - |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 平成19年5月30日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
においの源から発せられた化学物質(におい分子)は、鼻の奥にある感覚神経細胞(嗅細胞)によって受け取られ、その情報は、神経線維を介して脳に伝えられます。多種多様な「におい」を識別するためには、においセンサーである嗅細胞と情報処理装置である脳を結ぶ精密な神経回路の形成が必要です。神経系の発達過程では、性質のよく似た神経細胞は、誕生後に決められた場所まで移動して細胞集団を形成し、そこから神経線維を目的地へと伸ばして神経回路を形成します。しかしながら、神経細胞の移動と神経線維の伸長という2つのステップが、どのような遺伝子によって統合的にコントロールされるのかについては、ほとんど解明されていませんでした。 研究チームは、発生生物学や遺伝学の分野でモデル動物として注目される熱帯魚「ゼブラフィッシュ※1」の嗅覚神経細胞を蛍光タンパク質で可視化し、将来鼻になる場所へ嗅細胞が集合する様子と、脳への神経線維の伸長過程を詳細に解析しました。その結果、移動中の嗅細胞に発現する遺伝子「Cxcr4※2」が、将来鼻になる領域に細胞を正しく集合させる働きを持つことを突き止めました。さらに、Cxcr4の機能を欠損したゼブラフィッシュ変異体では、嗅細胞が鼻に配置できたとしても、神経線維を脳に向かって伸ばすことができないことを発見しました。 これらの結果は、嗅覚神経回路形成のための2つの重要なステップが、Cxcr4によって統合的に制御されていることを示しています。嗅覚神経系は、脳の複雑な神経回路を研究するための優れたモデルシステムです。今回得られた知見は、嗅覚のみならず、脳の神経回路形成の分子メカニズムの解明に大きく貢献するものと期待されます。 本研究成果は英国の科学雑誌『Development』(5月30日付け・オンライン)に掲載されます。
<補足説明>
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| << 戻る | [Go top] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||