亜鉛が細胞内の情報伝達役を担っていることを発見
- 外的刺激によって細胞内に亜鉛ウエーブが発生 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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 通信手段が煙や太鼓の音から携帯電話や電子メールなどへと大きく変化しても、コミュニケーションを獲得するために情報伝達は欠かせません。実は、この情報伝達、私達の体を構成している細胞同士や細胞内でも日常的に行われているのです。興奮性ホルモンとして知られるアドレナリン、糖尿病の治療に使われるインスリンなどは細胞の外で働く情報伝達物質で、体の隅々まで状況を伝えます。細胞内で働く情報伝達物質(セカンドメッセンジャー)としては、カルシウムイオンが知られています。細胞内に小胞体と呼ぶカルシウム貯蔵庫があり、外から刺激を受けるとこの小胞体からカルシウムが細胞質内に放出し(カルシウム・ウエーブ)、カルシウムイオンの濃度を変えて細胞内外の情報を伝えます。
●●●●●●●●● 理研免疫・アレルギー科学総合研究センターらは大阪大学と共同で、免疫細胞の一つである肥満細胞を刺激をすると小胞体付近から亜鉛が放出する現象を世界で初めて発見し、「亜鉛ウエーブ」と名づけました。このウエーブは、細胞内の脱リン酸化反応を調節しており、細胞のさまざまなシグナル伝達に関与していると考えられます。また、ウエーブが免疫に関する重要な遺伝子の発現を制御していることも解りました。細胞内の新たな情報伝達機構の発見につながる成果と期待されます。
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