生体防御のフロンティア“自然免疫”の新しい活性化機構を発見
- リンパ球活性化タンパク質と構造が似た分子“CARD9”が関与 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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ITAMレセプターによる免疫細胞の活性化機構 切り傷や擦り傷などの傷口から入り込む細菌、風邪などのウイルス、がん細胞などの異物を発見・除去する免疫システムによって、私たちの体は守られています。生体を防御するこの免疫には、まず最初にフロンティアで働く「自然免疫」と、後から強力な後方部隊として働く「獲得免疫」があり、それらが協調して細菌・異物の排除を行っています。
 そのメカニズムは、自然免疫では樹上細胞やマクロファージが、獲得免疫ではT細胞、B細胞が司令塔としての役割を果たしています。免疫の活性化には、これらの免疫細胞に発現している、共通構造(ITAM)を含む受容体とアダプタータンパク質が、カギを握っていることなどが明らかとなってきました。しかし、自然免疫系でのその分子メカニズムは依然ナゾのままでした。
 免疫・アレルギー科学総合研究センター免疫シグナル研究グループは、新たな関与分子“CARD9”が「自然免疫」を活性化させることを発見、活性化メカニズムを解明しました。そのメカニズムは、 ITAM関連の受容体を介して、炎症反応を引き起こす転写因子NF−κBを誘導する新規のものでした。今後、自然免疫を制御することで、感染症、自己免疫疾患、がんなどに有効な薬剤開発・治療に新たな道をつけるものと期待されます。
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