炎症反応を制御する新たなメカニズムを解明
- アレルギー・炎症性疾患の病態解明に新たな手掛かり -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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PDLIM2によるNF-κBの分解と核内輸送 転んだり、細菌に感染したりすると、私たちは、発熱、疼痛、腫れなどの症状に見まわれます。これらの炎症反応は、外敵に対する生体の防御機構の1つで、実は私たちの身を守ってくれているのです。異物が侵入すると、抗体を作り、白血球が細菌を殺すために活動しますが、その前に、全身に“敵が襲来!”との情報を伝えるため、局所が膨れ上がったり、熱が上昇するなどの炎症反応が起こります。
 この一連の炎症反応が、怪我や病気から開放されても続いたり、何らかの原因で過剰に、しかも無制限に起こってしまうと、逆にアレルギー疾患や自己免疫疾患という厄介な病気を引き起こすことなります。
 ところが生体は、炎症反応を展開する一方で、制御するシステムも備え、絶妙なバランスをとっています。そしてこの調整メカニズムはナゾのままでした。
 理研免疫・アレルギー科学総合研究センターの生体防御研究チームは、炎症反応を制御する必須の役割を担っている核内タンパク質が「PDLIM2」であることを発見しました。同時に、この物質が、炎症反応の主役である免疫物質に、荷札となる小さなタンパク質を結合させ、核内の特定の場所に運び込み分解させるという制御メカニズムを担っていることを新たに見出しました。過敏な炎症を伴うアレルギー疾患などの、免疫制御を活用した治療に役立つと期待されます。
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