社会環境の変化に応じて頭頂葉の神経細胞が働きを変えることを発見
- 社会的知性解明へ道を切り拓くまったく新しい手法を確立 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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モーションキャプチャで行動を記録するとともに神経細胞の活動を記録する多次元生体情報記録システム(模式図)
 私たちが喜怒哀楽を味わいながら生活を続けている社会では、人との関わりを避けることができません。人と人とのコミュニケーションが、人間社会をつくりあげているといっても良いでしょう。こうして社会を築いてきた私たち人間は、動物の中でも際立っています。それでは、私たちの脳は、日々複雑に変わる社会環境や状況に応じて、どのように変化しているのでしょうか?
 社会環境や状況に応じて最適な行動を選択して切り替える脳の機能は、 “社会的脳機能(Social Brain Function)”と呼ばれていますが、その仕組みは、いまだ解明されていません。
 理研脳科学総合研究センター象徴概念発達研究チームは、まわりの空間や環境を認知していると考えられる頭頂葉の神経細胞が、他者との社会的相互関係に応じて仕組み(機能)を変えることを発見しました。つまり、自分の行動を中心に活動していた頭頂葉の神経細胞が、他者との関わりが発生したとき、その働きを変えて他者の行動にも反応するようになることを突き止めたのです。社会的脳機能を解明するために新た知見をもたらすこの発見は、2頭のサルの行動と、神経活動とを同時に記録することにより得られた成果です。
 このことから、脳は刻々と変わる社会環境に適応し、仕組み(機能)を変えることによって、柔軟な社会環境適応能力を持ち、それが社会的知性を獲得する根本となっていると考えられます。
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