変形性関節症の新たな原因遺伝子「GDF5」を発見
- 高齢化社会の大きな課題の予防、治療に向けて新たな一歩 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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膝の変形性関節症の患者。膝の腫れ、痛みとO脚変形を伴う。 痛み、機能障害の為に、この患者さんは杖をつかないといけなくなっている。 変形性関節症は、骨・関節の病気の中で、最も発症頻度が高く、日本だけでも約1,000万人の患者がいると推定されています。膝、股、手、脊椎など全身の様々な関節が冒されます。罹病すると関節の軟骨が変性、消失して、痛みや関節の腫れ(よく言う”水が溜まる”という状態)、関節の動きの範囲の低下や歩行機能の障害などといった様々な症状を引き起こします。
 この病気は中年以降年齢と共に増加していき、70歳以上になると30%以上の人が病気にかかっているという統計もあり、しかも発病の根本的な原因や病態がいまだ知られておらず、高齢化社会の大きな課題のひとつとなっています。
 これまでの研究から、遺伝的因子と環境因子の相互作用で発病する多因子遺伝病であり、生活習慣病であることが明らかとなってきています。このため、原因遺伝子の発見が待ち望まれていました。
 理研遺伝子多型研究センターの変形性関節症関連遺伝子研究チームでは、中国・南京大学などと協力し、膝や股などの部位に関わらず発病を知らせるとともに、病気のなり易さを事前に予測することができる新たな原因遺伝子を発見しました。研究チームは、変形性関節症の感受性遺伝子を世界ではじめて発見した実績があります。
 今回新たに発見した原因遺伝子は、人種を超えた共通遺伝子で、さまざまに活用することが可能であり、疾患の予防・治療に新たな道を拓くことになりました。
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