1兆分の1秒で進む水素の超高速移動メカニズムを分子レベルで解明
- 10年来の世界的論争ついに決着、
 二量体から互変異性体が直接的に生成と結論 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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 一番軽い元素として周期表のトップで紹介される「水素」という元素の名前は、誰もが知っていることでしょう。この水素は、いろんな特徴を持っています。生物を構成する元素として大切であったり、水素結合という重要な分子結合に関係するなど、研究が進むにつれていろんな特徴が知られてきました。一方で、水素についてまだまだナゾの多い研究分野もあります。例えば、光化学反応の一つである「二重水素移動」と呼ばれる現象では、二つの水素が順番に移動していくのか、あるいは一気に“協奏的”に移動するのかをめぐり、ノーベル化学賞を受賞した研究者を巻き込んだ議論が続いていました。
解明した7−アザインドール二量体の
二重水素移動のメカニズム 理研中央研究所田原分子分光研究室の研究グループは、1兆分の1秒で進む水素の移動現象を見極める手法を使い、この謎の反応が「一気に協奏的に移動する現象である」と結論づける結果を確認しました。10年来の論争を決着させたこの水素の動き方の研究は、“生命の設計図”であるDNAが紫外線などを受けて損傷する分子メカニズムを理解することにも役立ちます。
 「シンプルなものほど奥が深い」という興味深い研究ターゲットです。
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