植物の耐病・耐傷害メカニズムを操る新規MAPK経路を発見
- 病虫害・傷害耐性などストレスに強い植物の開発に期待 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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傷害・食害により引きおこされるJAを介した耐性獲得の概念 お茶や香水などでよく知られているジャスミン。最近は、リラックス効果のあるアロマとしても注目されています。その香り成分は、実は「ジャスモン酸(JA)」という植物ホルモンです。植物におけるジャスモン酸の働きは、老化促進や生育阻害、病傷害応答に関わることが報告されています。特に傷害、病原菌の感染、水欠乏などのストレスがかかるとジャスモン酸量は急激に増加します。このジャスモン酸がシグナル(情報伝達)のスイッチとなりストレスに対する防御遺伝子などを発現させ、植物はストレス耐性能力を獲得します。動物が免疫機構を持っているように、こうして植物も昆虫、病原体、草食動物から身を守っているのです。ところがこの身を守る耐性能を植物がどのように獲得しているのかは、わからないままとなっていました。
 理研植物科学研究センター機能開発研究チームは、このジャスモン酸シグナルが細胞内で伝達されるメカニズムを遺伝子レベルで解明し、新規の「MKK3-MPK6」経路を発見しました。この経路がジャスモン酸による防御応答機構を動かす重要な回路であることを突き止めたのです。
 ジャスモン酸の働きを遺伝子レベルでコントロールすることで、病虫害・傷害耐性植物の開発や、農薬に頼らない生産システムを確立することも夢ではありません。
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