タンパク質生合成の最初の瞬間を捉えることに成功
- リボソームとシャイン・ダルガーノ(SD)配列の超分子複合体 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
リリース本文へ
SD配列が形成する2重らせん構造を認識しているリボソーム タンパク質は私たちの体をつくるだけではなく、その内部で起きるあらゆる生命現象の主役です。そのタンパク質の製造工場である「リボソーム」では、遺伝子である「DNA」から「メッセンジャーRNA」に写し取られた情報を鋳型として、生命の設計図に従った種類と量のタンパク質を作り出しています。この仕組みを使って、難病の原因解明や治療薬の開発、食糧増産に欠かせない品種の改良などが実現し、人類が抱える様々な問題の解決に役立っています。ところが、このように生命の根幹を支えるタンパク質の生合成が、どのようなメカニズムで始まっているのか、その詳細はよくわかっていませんでした。
 理研ゲノム科学総合研究センターのタンパク質構造・機能研究グループとドイツ・マックスプランク研究所は共同で、タンパク質生合成の最初のステップにおいて、メッセンジャーRNAの「シャイン・ダルガーノ(SD)配列」と呼ばれる重要な配列が、リボソームを構成するRNAの相補的な配列と2重らせん構造を形成しており、この2重らせん構造をリボソームが認識していることを解明しました。これは、SD配列がリボソームに結合した複合体の結晶を高分解能で解析し、その立体構造を明らかにしたもので、今まで謎だった遺伝子発現調節の様子を知ることにもなりました。
リリース本文へ
copyright (c) RIKEN, Japan. All rights reserved.