大豆に含まれるイソフラボンやそばのルチンなど植物が生産する抗酸化物質「フラボノイド」が、抗がん作用、高血圧の改善、コレステロール値の低下、抗アレルギー作用、抗菌作用など健康改善・維持に効果があると注目されています。体内で発生した活性酸素を除去する作用があるこのフラボノイドは、ポリフェノールの一種で、その期待は高まる一方となっています。
植物体にフラボノイドを安定に蓄積するためには、「配糖化酵素」を使って、グルコース、ラムノースなどの糖を付加しなければなりません。しかし、その配糖化酵素の種類はじつに百種類以上におよびます。これらの酵素に関係する一部の遺伝子は既に見つかっていますが、どの遺伝子がどの物質に関連するかなど正確に推定することは困難でした。
理研植物科学研究センターの代謝機能研究チームとメタボローム解析チームらは、フラボノイド成分のパターンを決定する酵素の遺伝子を発見しました。この遺伝子が働かない変異株では、葉と根の分析パターンが大きく変化していることなどからわかったものです。
この発見は、フラボノイドを人為的に改変することを可能にする道筋をつけるもので、植物フラボノイドによる健康増進機能向上の可能性がさらに高まることになりました。
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