プレスリリース 独立行政法人 理化学研究所
「変異マウス作製・提供事業」の提携企業の募集について
- 大学・企業をつなぐ営業窓口機能を民間企業に協力求める -
平成19年2月8日
 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、「変異マウス作製・提供事業(以下、本事業)」を2007年4月から実施するため、サービス窓口をはじめとするさまざまな活動に協力して参加する企業(以下、提携企業)一社を募集します。募集期間は、2月9日(金)〜2月28日(水)まで。また、これに伴い、2月20日(火)午後3時から理研東京連絡事務所(東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル7階(739・740区)電話:03-3211-1121)で説明会を開きます。
 提携企業は、第1段階として、大学、企業向け変異マウス作製事業の営業窓口としてサービスを提供する(具体的には、大学・企業への営業と受注、理研への変異マウス作製委託、納品)とともに、第2段階として、本事業の企業化の検討に共に参画するという二つの役割を担います。応募条件は以下のとおりです。
(1) 事業全体への理解と協力への意志があること
(2) 変異マウス運搬輸送、海外輸出の経験を有すること
(3) 実験動物作製等の経験と専門知識、技術を有すること
(4) 当該事業に関し、全国的且つ国際的な営業ネットワーク(提携も可)を有 すること
(5) 企業としての経営の安定性と社会的信頼性を有すること
 変異マウス(遺伝子改変マウス)は、疾患や遺伝子の異常、遺伝子の機能、発生や再生の研究に欠かせませんが、今回、提供事業を開始する変異マウス作製技術は、理研神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター(竹市雅俊センター長)の変異マウス開発チーム(相澤慎一チームリーダー)が研究開発し、蓄積してきたものです。本事業では、ベクター※1構築あるいは変異ES細胞※2の単離からのノックアウト(KO)マウスの作製・提供、依頼者が作製したトランスジーン(変異遺伝子)を受精卵にマイクロインジェクション(目的とする細胞に針などを用い直接遺伝子を注入すること)することによるトランスジェニック(TG)マウスの作製・提供等の内容を展開していきます。
 理研では、既に確立された生物資源を頒布するバイオリソース事業とともに、オンデマンドで作製・提供する同事業を実施することにより、より付加価値の高いバイオリソースの収集機能を強化しながら、研究者や産業界のニーズによるバイオリソースの提供機能の強化を図ることを目指しています。本事業は、マウスの特定遺伝子の発現の時期を制御でき、これまで研究が困難であった遺伝子の機能を探索できるコンディショナルKO(cKO)マウスなどの、付加価値の高い変異マウスの本格的なオンデマンド作製・提供事業で、わが国の研究機関として初めてです。
 応募方法の詳細等に関する問い合わせは、理研 知的財産戦略センター企画戦略チーム(担当:コ岡、千葉。TEL:048-462-5287、E-mail:メールアドレス)まで。


1. 「変異マウス作製・提供事業」の概要
 「変異マウス作製提供事業」は、理研神戸研究所 発生・再生科学総合研究センターの変異マウス開発技術を利用し、国内外の大学や研究機関、製薬企業のユーザーからの依頼に基づいて、変異マウスを作製し有償で提供する事業です。この事業は、最終的には同センターの変異マウス作製にかかる機能を理研から分離し、企業化することを目的としています。それを実現するまでの検討プロセスの一環として、第1段階では、同センターと大学・企業をつなぐ営業窓口機能を既存の企業に担ってもらい、理研が作製した変異マウスの受注・提供業務を実施しながら、次の段階として理研と共に企業化の検討を進めます。


2. 提携企業の役割、業務
本事業の提携企業は、段階的に二つの役割を担います。
1) 第1段階:営業窓口機能(平成19年4月以降)
 最初の段階は、変異マウス作製にかかるユーザーに対する受注・提供の窓口として機能し、ユーザーと理研との間の調整を行います。営業窓口機能は平成19年4月の事業開始を目指しています。
 理研は提携企業に対し、本事業に係る変異マウスおよび変異マウス作製に係る技術情報を提供し、提携企業はそれらの情報に基づいて大学・企業等のユーザーへの説明並びに受注を行います。その上で必要な標的遺伝子の配列情報あるいはベクター※1等のサンプルを理研に届け、それらを受けて理研が作製した変異マウスを、受託料と引き替えに、ユーザーに渡します。

変異マウス関連の提供サービス説明図


 本事業に必要な費用は、ユーザーが負担します。したがって、提携企業は、理研が変異マウス作製によって発生する費用(一般管理費を含む)に、提携企業側で発生する諸経費等や利益等を加算した金額でユーザーにサービスを提供することになります。
 今回の募集に基づいて選定された企業は、理研との間で本事業の実施に関する包括的な受託試験契約と、必要に応じて理研が保有するノウハウ等に関する技術指導契約を締結した上で、提携企業として活動を展開します。
2) 第2段階:企業化
 第2段階として、理研は、理研が保有する変異マウス作製にかかる機能を、理研の事業から分離し、独立した民間企業として企業化することを計画しています。提携企業は、提携企業として事業を推進するのと並行して、この新設する企業(戦略的理研ベンチャー)への様々なビジネス面での参画を行うことを前提に、企業化についての検討に加わります。
 企業化後は、それまで提携企業が担当してきた変異マウス作製にかかる受注・提供の窓口としての機能は新設企業に移り、新設企業は理研から必要な知的財産権等のライセンスを受け、自らが変異マウス作製事業を展開していきます。

企業化の説明図


3. 応募条件
(1) 事業全体への理解と協力への意志があること
(2) 変異マウス運搬輸送の技術と経験を有すること
(3) 実験動物関連事業の経験と専門知識、技術を有すること
(4) 当該事業に関し、全国且つ国際的な営業ネットワークを有すること
(5) 企業としての経営の安定性と社会的信頼性を有すること


4. 募集期間
2007年2月9日(金)〜2月28日(水)まで


5. 説明会の開催
 本事業に関する説明会を下記のとおり開催します。関連資料も当日会場にて配布しますので、提携企業として応募する場合は、ご出席ください。

日時 2007年2月20日(火)午後3時から
場所 理研 東京連絡事務所
 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル7階(739・740区)
 電話:03-3211-1121


6. 応募方法
(1) 会社名、代表者氏名、担当者氏名、連絡先等を記載した応募意思表示の書類(A4版1枚)
(2) 前述の応募条件(1)〜(5)を満たすことを示す書類
(実績紹介、事業計画、財務状況を示す書類など:A4版5枚程度)
(3) 会社案内(パンフレット等)
書類選考の後に、必要に応じて面談をして、最終決定をいたします。


7. 選考方法
 理研内に設置する選定委員会が応募書類に基づいて書類選考、及び必要に応じて面談により一社を選定します。その後、当該企業と前述の二つの契約を締結した時点で、正式に提携企業となります。


(問い合わせ先)

独立行政法人理化学研究所
知的財産戦略センター 企画戦略チーム コ岡、千葉

Tel: 048-462-5287 / Fax: 048-462-4718
Mail: メールアドレス

(報道担当)

独立行政法人理化学研究所 広報室 報道担当

Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
Mail: koho@riken.jp


<補足説明>
※1 ベクター
生物学で遺伝子組み換え技術に用いられる、組み換えDNAを増幅・維持・導入させる分子。
※2 ES細胞
胚性幹細胞。生体のあらゆる組織・器官に分化する能力を持つ細胞。狭義の意味では人胚から作るES細胞をさすが、広義では死亡胎児の始原生殖細胞から創られるEG細胞も含む。

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