イネの収量ホルモンを活性化する遺伝子発見
- ホルモン活性を利用した作物の生産性向上に期待 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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log変異体の表現型 私たちが毎日食べているお米がどうやって作られているのか知っていますか? たわわに実った稲穂の正体は、実はイネの“花芽(はなめ)”が成長したものなのです。イネの花芽がたくさん作られ、確実に実ると、イネの収穫量が増えることになります。そしてこの花芽の形成に重要な働きをしているのが植物ホルモンの1つである「サイトカイニン」です。植物ホルモンはとても低い濃度でその能力を発揮するため、通常は前駆体として合成された後、活性化のステップを経て機能します。これまでサイトカイニン前駆体の合成に関わる遺伝子はわかっていましたが、一番大切な活性化ステップに働く遺伝子の正体は知られていませんでした。
 理研植物科学研究センター生産制御研究チームと東京大学大学院農学生命科学研究科の研究グループは、穂や花の形成が異常になるイネのlog変異体の原因遺伝子「LOG 」が、サイトカイニンの活性化反応を担う酵素をコードすることを突き止めました。LOG 遺伝子を利用すれば植物体内のサイトカイニン活性を直接コントロールすることが可能になります。今後、さまざまな作物でLOG 遺伝子の機能を人為的に変えることで、生産性の向上に大きく貢献するものと期待されます。
 地球規模の人口増加問題に対処するための「第二の緑の革命」が、また一歩前進したといえるでしょう。
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