植物の形を自由に小さくする新しい酵素を発見
- 植物生長ホルモンの作用を止め、ミニ植物を作る -
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 「種無しブドウ」と聞いて植物成長ホルモンの「ジベレリン」を思い浮かべるあなたは知識人といって良いでしょう。
 このジベレリンをもう少し紹介すると、ほうれん草やレタスなどの野菜や小麦などの穀物にも威力を発揮し、細胞を生長させる働きがあります。また穂や芽が出ない休眠状態にあるものを起こしたりすることもできます。農作物を育成する人々にとっては役に立つホルモンです。1938年に理研の研究者である薮田貞治郎、住木論介らによって結晶が単離され、感染するとイネの背丈を異常に伸ばし穂を実らせないバカナエ病菌の学名にちなんでジベレリンと命名しました。
ミニペチュニア(左上)と正常なペチュニア(右) その後、理研は長年研究を続け、植物科学研究センターのグループとミシガン大学の研究グループが、新たに、このジベレリンの働きをブロックする新酵素を発見しました。発見した酵素は、ジベレリンの酸性の性質を中性に変えてしてしまうという新しい反応機構を持ったもので、この酵素を植物体の中で作らせるようにするとミニ植物となります。背丈を小さくして風に強い作物の開発では遺伝子の探査など研究が活発に行われてきました。発見した酵素は今までに知られている成長ホルモンを不活性化する機構と違うため、自由に背丈を変えることなどができる植物成長調節の新しい技術開発につながると期待されます。  
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