カビ毒を解毒する世界初のトウモロコシを作出
- 家畜の飼料穀類の汚染問題などの解決に糸口 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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 すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼肉、トンカツなどのおいしい肉が食卓に並ぶのは、安全で栄養のある飼料が動物に供給されるかどうかが、カギを握っています。ところが最近、飼料穀物に感染するカビが生産するカビ毒の被害が、欧米や東南アジアなど世界的な課題として問題視されています。
 ムギやトウモロコシに感染するアカカビ(フザリウム グラミネアルム)がつくるカビ毒(ゼアラレノン)は環境ホルモンとして働き、死産や流産を引き起こし家畜の生産性に打撃を与えています。カビ毒検査キットなどカビ毒に対処する対応が行われていますが、カビ毒を無くしたいという期待は高まる一方です。
 理研中央研究所微生物代謝制御研究ユニットらは、生物系特定産業技術研究支援センターの事業で、カビ毒を解毒するトウモロコシの作出に成功しました。発生したカビ毒をもとから絶つというこの研究成果は、アカカビと拮抗して生きている別のカビからゼアラレノンを分解する酵素遺伝子を取り出し、トウモロコシの遺伝子に組み込みました。家畜をカビ毒から守る実用穀物となる世界ではじめての成果となりました。カビ毒の除去に手間と費用がかかる飼料のカビ毒対策として役立つことが期待されます。

組み替え体と非組み替え体のトウモロコシのカビ毒(ゼアラレノン)蓄積量
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