抗がん剤標的分子の正確な遺伝子発現制御を解明
- 新たな薬剤評価・開発の促進に期待 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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ErbB受容体による細胞内の情報伝達 さまざまな種類のがんを引き起こす原因の一端が明らかとなりました。新発見は、細胞制御に重要な働きをし、異常を起こすとがんを引き起こすとされる、抗がん剤の標的分子「ErbB受容体」が細胞の遺伝子発現量を精密に制御しているという分子メカニズム。この受容体は、肺がんや乳がん剤の標的分子となっていながら、遺伝子発現制御の機構は深く知られていませんでした。
 理研横浜研究所ゲノム科学総合研究センターの畠山眞里子チームリーダーと東工大の下平英寿助教授らの研究グループは、成長ホルモンを投与した時に発生する遺伝子発現量の変化を計測し、得た遺伝子発現変化量を統計学的な手法で解析した結果、受容体が遺伝子発現量を精密に制御していることを突き止めました。この受容体のメカニズムの解明によって、遺伝子発現量を定量的に解析することでがんのような異常細胞増殖が引き起こされるかどうかを見極めることができる道が見つかりました。さらに、抗がん剤の正確な評価や新たな薬の開発を促進させる期待も広がりました。勿論、受容体の精密制御は細胞の正常な働きに必須で、この機構解明も加速することが確かとなり、生命の不思議ななぞときも前進することとなりました。
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