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独立行政法人 理化学研究所 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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結晶中の原子位置が磁場で段階的に変化 - 三角格子磁性体で世界で初めて観測に成功 - |
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| 平成18年11月9日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
観測は、三角格子磁性体で知られる銅と鉄の酸化物(CuFeO2:デラフォサイト)を磁性体のモデル材料として使いました。この化合物は正三角形の頂点に磁性原子の鉄(Fe)が並んでいる構造をしています。正三角形の頂点に磁性原子が並ぶと、磁石「スピン※4」の向きを決めることができずに、スピンが苛々する「フラストレーション」が生じます。「フラストレーション」は、新奇な磁性や超伝導発現などの原因として、さまざまな研究が行われていますが、そのメカニズムについては明らかになっていませんでした。 磁場がないときに、フラストレーションを解消するためには、結晶格子を歪ませて、スピンが揃うようにしなければなりません。研究グループは、世界最強の38テスラの磁場を使い、フラストレーションを磁場で解消させる様子を放射光X線回折測定で観測しました。その結果、結晶格子が磁場に応じて連続的に変化するのではなく、ある程度の強度の磁場になると急に変化する様子を世界で初めて観測しました。つまり、結晶内のスピンに磁場をかけることによって、原子の位置を操作出来る可能性が得られたのです。磁場中における異なる結晶歪みの状態を利用すれば、新しいメモリー素子の開発に繋がると期待されます。また、結晶格子が磁場で特異的に変化する性質を利用すれば、新しい磁気ヘッドの開発にも繋がるでしょう。 本研究成果は、アメリカの学術雑誌『Physical Review B』に近く掲載予定です。
<補足説明>
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