遺伝子の総体であるゲノムの塩基配列「ゲノム地図」を調べることで、生命現象の一部の謎解きを可能にすることができます。これまでに、さまざまな生物の塩基配列が解読されゲノム地図は正確になりました。この位置にもとづいて記録された生物情報が「アノテーション」として、謎解きに広く活用されています。しかし、データーベースは、研究者が活躍するに伴って増え続け、今では、数多くのアノテーションデーターベースを照らし合わせないと謎解きの研究が進まない状況となっています。
理研横浜研究所ゲノム科学総合研究センター生命システムデータベースチームらの研究グループは、このデータの照らし合わせを簡単に行うことができるゲノムデータベースの検索ソフト「オミックブラウズ」を開発し、11月1日から無償で公開します。
オミックブラウズは、病気の罹りやすさや薬の効き目に影響する遺伝因子など、ゲノム上の遺伝子やアノテーション情報に関する多数のデータベース群を同時に検索して可視化するという特徴があります。また、キーワードで重要な遺伝子を絞り込むことができるため、病気の原因遺伝子を探索することも可能です。こうした使い勝手の機能を持つ「オミックブラウズ」によって、誰でも自由にゲノム地図を利用できることになりました。このソフトを使って情報を活用することで、生命科学の研究が一気に加速すると期待されます。
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