特殊な細胞周期「エンドリデュプリケーション」を制御する遺伝子を発見
- 植物細胞の大きさを決める機構を解明 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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野性株(上)と変異株(下)の芽生えの形態。変異株では野性株に比べて、子葉の面積が30%ほど広い。 「見て見て、こんなに大きい柿!」「育てたかぼちゃは世界チャンピオンの大きさだ!」と喜んでいるあなたに耳寄りなトピックスをひとつ。現在の2倍、3倍の大きさの作物が自由に作れることになりそうです。「エーそんな夢みたいなことが!」と驚かれることは当然なことですが、本当の話。
 理研植物科学研究センター植物ゲノム機能研究チームは、国立大学法人お茶の水大学、日本女子大学と共同で細胞の核DNA量を制御する遺伝子を発見し、細胞の大きさを変えることを可能にしました。
 生体の大きさは、生体を構成する細胞の数と大きさで決まっており、植物細胞は細胞核のDNA量が多ければ多いほど大きくなります。この核DNA量を制御すれば大きな作物を作れるわけで、研究グループは、そのDNA量を制御する遺伝子を見つけたのです。発見した遺伝子「ILP1」が作り出すタンパク質が、細胞分裂を伴わないでDNA複製する「エンドリデュプリケーション」という特殊な細胞周期を制御し促進していたのです。
 一連の成果は、ぺんぺん草という名前でお馴染みの実験植物「シロイヌナズナ」を使った実験で、明らかとなりました。さらに、発見した遺伝子が過剰に発現する植物では一部の器官が大型化する現象も観察されています。このため、この成果が作物に応用されれば、大型化の育種が実現する日も遠くなさそうです。
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