タンパク質立体構造予測データベースを全世界に公開
- 創薬研究の活性化や新規機能性生体物質の創製に向けて -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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ウェブ上で公開されるデータベース「RIKEN FAMSBASE」の一画面  タンパク質は、様々なはたらきによって生命活動を担っています。このタンパク質のはたらき(機能)は、タンパク質の立体的なかたち(立体構造)との間に、密接な関係があります。多くの病気は、タンパク質が正しく機能しなくなることより生じるため、タンパク質の機能と形の関係を把握した上で、より良く効いて副作用の少ない薬を設計する方法が効率的です。そのためには、タンパク質の立体構造のデータが必要ですが、一般的に、これらの立体構造は、X線結晶構造解析法やNMR法などの方法を用いて、実験的に決定されます。しかし、実験は大変な作業で多くの手間と時間がかかる上、さまざまな要因によって、簡単には立体構造が調べられないタンパク質もあり、病気に関わる多くのタンパク質の立体構造を決定するのは容易ではありません。そこで、同じようなアミノ酸の並びを持ち、既に立体構造がわかっているタンパク質の立体構造から、構造未知のタンパク質の立体構造をコンピュータで予測する方法が開発されました。
 理研ゲノム科学総合研究センターのタンパク質構造・機能研究グループは、文部科学省が推進している「タンパク3000プロジェクト」において、タンパク質の立体構造に関する研究を行っていますが、今回、その成果として、タンパク質の立体構造を予測したデータをまとめたデータベースをウェブ上で公開します。このデータベースは、タンパク質だけでなく、薬を設計する上で役立つ様々な情報なども含まれています。公開はウェブサイト(http://famshelp.gsc.riken.jp/famsbase/)にて行われ、誰でも手軽に利用することができます。これにより、創薬研究はもとより、新規機能性生体物質の創製など様々な分野における応用が期待されます。
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