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| (図)耐塩性を獲得した新品種
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新米がおいしい、秋の季節となりました。日本人にとって、お米は弥生時代からの主食であり、とてもなじみのある作物です。また、小麦、トウモロコシなどとともに、世界の食糧として大切な穀物でもあります。しかし、近年、土壌に塩分が集積し、農業に深刻な被害をもたらす塩害が、世界各国で深刻な問題となっています。このため、耐塩性のあるイネの育成方法の研究開発が強く求められているのです。
今回、理研仁科加速器研究センター生物照射チームと国立大学法人東北大学は、理研のリングサイクロトロンという大型の装置(加速器)から発生する炭素の「重イオンビーム」を、イネの品種である「日本晴」の種に照射するなどして、わずか2年という短期間で耐塩性のイネの作出に成功しました。このイネの耐塩性は、従来品種の1.5倍にもなります。これらの変異株を交配親として用いることで、塩害水田でもすくすく育つイネの育種へとつながることが期待されます。 |