遺伝子の新しい文字「人工塩基対」の開発に成功
- 新機能DNAやRNAをつくるバイオテクノロジー創製へ新たな道 -
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人工塩基対(Ds−Pa)を組み込んだDNA二重らせん構造モデル
 ヒトや鳥、魚など地球上に生息するすべての生物は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)という4種類の「塩基」を文字とした遺伝情報を持っています。また、この4種類の塩基は、AとT、GとCの組み合わせで対をつくり、遺伝子としての機能を発揮することをご存知の方も多いはずです。
 もし、これら2種類の天然型の塩基対に人工的な塩基対を追加することができれば、ウイルスや毒物など特定の標的物質に対する検出・診断試薬や、特定のタンパク質の阻害剤などの治療薬として医療に役立つ数多くの新規機能性バイオポリマーを作ることが可能となり、新たなバイオテクノロジーを創製することが期待されます。そのため、人工塩基をめぐる研究は、世界的な研究競争のひとつで、研究者がチャレンジを続けています。
 今回、理研ゲノム科学総合研究センター タンパク質構造・機能研究グループと国立大学法人東京大学は共同で、自然界に存在する塩基対と同じように遺伝的複製と転写を繰り返す機能を持つ「人工塩基対”Ds−Pa(ディーエスピーエー)”」の開発に成功しました。これは、産業応用に欠かせない「複製」が機能するという世界で初めての人工塩基対になります。
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