史上最高の熱安定性を持つタンパク質を発見
- ”かたち”が生みだす約150℃の熱安定性 -
PRESS RELEASE HIGHLIGHT
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3種のCutA1のイオン結合の様子 生体の主な構成素材であるタンパク質が機能を発揮するためには、その“かたち”である立体構造が重要な鍵になります。しかし、タンパク質の立体構造は、熱や酸性度(pH)の変化など、わずかな環境変化に敏感に反応して壊れてしまいます。ところが、温泉の源泉付近など、水の沸騰点近くで生育する微生物が生産するタンパク質は、熱安定性が高いことが知られていました。
 理研播磨研究所放射光科学総合研究センター先端タンパク質結晶学研究グループは、微生物である超好熱菌由来のタンパク質「CutA1(カットエーワン)」に着目し、そのタンパク質のある一つが熱によって壊れる温度が148.5℃であることを明らかにしました。これは、既知のタンパク質のうち最も熱安定性の高いものより、30℃近くも高い温度になり、史上最も熱安定性の高いタンパク質を発見したと言えます。さらに、この立体構造を解析したところ、その安定性が分子表面一面に広がったイオン結合が鍵であることを見出しました。
  この成果は、高い熱安定性を持ったタンパク質の設計や、プリオンなど生体内で異常に安定なタンパク質の生体内における働きの解明などに貢献することでしょう。
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