然るべき場所に然るべきピースをはめ込んでいくと、美しい1枚の絵が浮かび上がるジグソーパズル。実は、人間も膨大な数のピースであるタンパク質が正しい場所に配置されることで作られています。間違った場所にピースをはめ込むとパズルの絵が完成しないように、人間のタンパク質も間違った場所に移動したり、間違ったタンパク質がはまり込むと、病気になってしまいます。つまり、タンパク質のあるべき場所がわかり、その場所に配置する方法がわかれば、病気を防ぐことができると考えられます。
しかし、人間の体は非常に複雑で、遺伝子やタンパク質の動きをすべて理解するのは険しい道のりです。そこで、中央研究所の吉田化学遺伝学研究室は、人間と同じタンパク質を数多く持ち、単純で扱いやすい“分裂酵母”を研究し、分裂酵母内のすべてのタンパク質の存在位置を確認しました。“分裂酵母”とは、パンや酒でお馴染みの「酵母(イースト)」の一種です。研究グループは、分裂酵母のタンパク質を作り出す「遺伝子読み枠」を約99%も取得し、全タンパク質の約9割について細胞内局在カタログ「ローカリゾーム」を完成させました。
この情報は平成18年6月25日からデータベースとして全世界に発信され、薬剤探索など色々な研究に役立つことが期待されます。
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