「表面を覆う薄い物質は?」という問いの答えは「膜」。薄皮饅頭といえばもう少しイメージが膨らむでしょうか?この膜は、液晶テレビ、家庭用の浄水器フィルターなどいまや日常生活には欠かせないものになっています。海水から真水を生み出すための救世主として、「膜」が研究・開発のターゲットとなり、新たな産業を生み出すなど、膜はさまざまな産業の発展のキーテクノロジーとなっています。
膜開発の目標は、薄くて、丈夫で、どのような形にもすることができる柔軟性を持つ膜をつくることです。フロンティア研究システムトポケミカルデザイン研究チームらは、厚さ30ナノメートル、大きさが数センチ角という「巨大ナノ膜」の製造に成功しました。この膜は、ナノの厚みとマクロな面積を持つ初めての膜の誕生となります。
膜の薄さは細胞をつくっている細胞膜並みで、丈夫で、柔らかさも十分という世界チャンピオンといえる機能を持ちます。海水の淡水化、高性能の燃料電池開発に革新をもたらすばかりか、人工細胞への用途も十分で、エネルギー、環境、バイオなど広い分野に大きな影響を与えます。
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