「敗血症」は、細菌などの微生物による感染が全身に広がって、発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起こされる病態です。免疫力が低下している場合に、急性腎盂腎炎や肺炎、急性白血病、肝硬変、悪性腫瘍などさまざまな疾患によって誘発され、集中治療室での主要な死亡原因になっています。それにもかかわらず、今のところ治療法は、外科的処置や抗生物質投与など、十分な治療効果が得られない対症療法にとどまっています。
免疫・アレルギー科学総合研究センター樹状細胞機能研究チームは、この敗血症の治療法開発を目指し、まず炎症反応が免疫細胞の一種である「樹状細胞」によって抑えられることを明らかにしました。さらに、抗炎症作用を増強した樹状細胞を人為的に作り、細菌を感染させたマウスに投与したところ、敗血症が完治するという結果を得ました。
今回の結果は、敗血症の画期的な治療法につながるものと期待されます。
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