今年も世界的な大流行が予測され、インフルエンザは、いまや重大な社会問題となっています。
インフルエンザは、インフルエンザウイルスの増殖によって発症し、感染していきます。そのため、ウイルスの増殖を抑えられる薬剤が有効であり、現在、インフルエンザウイルスの増殖に欠かせないタンパク質「ノイラミニダーゼ」の働きをはばむ薬剤が開発されています。
しかし、ウイルスは頻繁にその姿を変化させる、つまりノイラミニダーゼを含むウイルスのタンパク質の形が変わるので、せっかく開発した薬剤が効かなくなるという可能性があります。
今回、理研ゲノム科学研究センタータンパク質構造・機能研究グループは、そうした「変異」タンパク質を含むウイルスが出現しても、効き目のある薬剤を即座に開発できるように、ノイラミニダーゼについて多様な立体構造を予測して、データベースにしました。
このデータベースは、1月20日より全世界に公開されます。これまで、変異したタンパク質の構造についての情報はあまりなく、今回のデータベースを利用すれば、鳥インフルエンザなど、ヒトへの感染が心配される新型インフルエンザに変異しても、それに対処できる薬剤が敏速に開発されるようになると期待されます。
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