プレスリリース 独立行政法人 理化学研究所
RIKEN Honorary Fellow を創設、江崎玲於奈博士に授与
平成17年11月11日
 独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、研究所の活性化、国際性の向上に資する著名人を招聘する「RIKEN Honorary Fellow(リケン オナラリー フェロー)」制度を創設しました。本制度は、授与対象者の講演会や意見交換会などを通して所員との積極的な交流を図り、所員の他分野への視野の拡大や新しいインスピレーションの啓発に貢献し、科学と社会の関わりや国際性の意識を高めることを目的としています。称号授与対象者は、自然科学分野に限定せず国内外から広く求めることにしています。また、称号には、さらなる科学技術の発展のため内外で活躍する牽引力を期待するもので、他の研究機関などでは見られない新しいものとなっています。
 平成17年11月16日に第1回RIKEN Honorary Fellow授与式典を開催し、1973年ノーベル物理学賞を受賞された江崎玲於奈博士に称号(第1号)を贈呈します。


1. 背 景
 これまで理研では、海外の傑出した研究者を招聘し、研究所の活性化を図るとともに国際性の向上を目的としたエミネントサイエンティスト制度を創設し、平成6年度から運用を行ってきました。同制度では、発足以来4名のノーベル賞受賞者を含む119名の著名な自然科学研究者を招聘し、共同研究を中心として研究所の国際化と研究者の研究力向上(やる気を起こすこと)に大きく貢献してきました。
 一方、平成15年10月の独立行政法人化を契機に、理研の運営を強化し、運営に関する5つの基本方針として「野依イニシアチブ※1」を目標に掲げました。この中では具体的な目標として、国内外を問わず外部の様々な分野の方に理研の活動を知ってもらうことを目的とした「見える理研」、質の高い研究を実施するために「研究者がやる気を出せる理研」や「文化に貢献する理研」を掲げています。
 また、平成16年6月に実施したRAC(国際的外部評価システム)でも、『理研の文化を創発する』ことが提言され、『文化度の高い研究環境を創造し、研究運営に新たな価値や様式をもたらす』ことの推進を指摘されています。
 これらの「見える理研」、「研究者がやる気を出せる理研」、「文化に貢献する理研」、「RAC提言:理研の文化を創発する」の具現化として、エミネントサイエンティスト制度を発展的に改正した新たな制度を創設しました。具体的には、研究分野を中心とした国際性への意識や研究への意欲の増進といった貢献のみならず、科学と社会の関わりや科学者の科学分野以外への意識拡大など、より大きな貢献を期待して、より大きな影響力を所員に対して与える方を招聘できるRIKEN Honorary Fellow制度を制定しました。


2. RIKEN Honorary Fellow制度の特色
  • 研究分野に限らず様々な分野において世界的に傑出した実績、見解を有する外部の有識者の中から、研究所の活性化、国際性の向上に資する者を理研に招聘。
  • 授与対象者は、自然科学分野に限定せず、また国際的な意識の点からも国内外の制限をしない。
  • 組織及びそこに所属する人々との交流を通して、所員に新しい潤いや活力をもたらすことが出来る実績を持つ方に対して称号を授与。
  • 講演会や意見交換会などを通して所員との積極的な交流を図ってもらい、所員の国際性及び他分野への視野の拡大や新しいインスピレーションの啓発に貢献。
  • 世界的な有識者にただ単に称号を与える制度は、これまでも数多くあるが、直接、指導を受けて研究者の啓発を図ることを目的として称号を与えることは、他には見られない制度。


3. 第1回RIKEN Honorary Fellow授与式の開催について
日 時 平成17年11月16日(水)午前11時より
場 所 独立行政法人理化学研究所 鈴木梅太郎ホール
(埼玉県和光本所内 生物科学研究棟1階)
受賞者 理学博士 江崎 玲於奈(財団法人茨城県科学技術振興財団理事長)


4. 江崎博士の選考理由
 江崎ダイオード及び超格子理論の提案に代表される江崎博士の科学分野における業績、それらの業績を中心とした幅広い方面での産業界への貢献及び国際的な活躍、そして絶え間なく挑戦を続けた研究者としての生き方を評価し、これらの傑出した業績と見識に基づいた先生と所員との交流は研究所の活性化や国際性の向上に多大な影響を与えるものと判断し、第1回RIKEN Honorary Fellow授与対象者とすることに決定しました。


5. 別紙参照


(問い合わせ先)

独立行政法人理化学研究所 総務部総務課 横田 元秀

Tel: 048-467-9298 / Fax: 048-462-1554

(報道担当)

独立行政法人理化学研究所 広報室

Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
Mail: koho@riken.jp


<補足説明>

※1 野依イニチアチブ
  1. 見える理研
  2. 科学技術史に輝き続ける理研
  3. 研究者がやる気を出せる理研
  4. 世の中の役に立つ理研
  5. 文化に貢献する理研


<別紙>


スケジュール

日 時 : 平成17年11月16日(水)

RIKEN Honorary Fellow授与式典11時00分-11時25分
  会 場 : 理化学研究所 鈴木梅太郎ホール(和光)

特別講演会11時30分-12時30分
  講演題目 「限界への挑戦」
  会 場 : 同 上

※ 取材に対応いたします。




授与式の様子

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