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独立行政法人 理化学研究所 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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プラスミドDNAの維持に関与する蛋白質複合体の構造を解析 - バクテリアの細胞死を誘導する新規抗生物質の開発のターゲット - |
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| 平成17年8月19日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
院内感染菌などのバクテリアは様々な抗生物質耐性遺伝子を獲得したプラスミドDNAを保持しています。そのプラスミドDNAは、トキシンとアンチトキシンと呼ばれる二種類の蛋白質によって、バクテリアの中で維持保守されています。今回研究グループは、大腸菌宿主に存在するYoeBトキシン単独と、YoeBトキシンとYefMアンチトキシンの蛋白質複合体を結晶化し、放射光施設(Photon factoryとSPring-8)のビームラインを用いて、それらの立体構造を決定しました。その結果、YefMアンチトキシンの二量体構造が、RNA切断酵素であるYoeBトキシンの活性部位に立体構造変化を誘導することで、その活性を阻害することが分かりました。これらの構造情報に基づいた生化学的解析から、YoeBトキシンがどのようにしてRNA鎖の塩基を認識し切断するのかを明らかにすることが出来ました。 アンチトキシンのトキシンへの結合を妨げることが出来れば、バクテリア自身の、またはそのプラスミドDNAが持っているトキシンのRNA切断活性を顕在化し、バクテリアの細胞死を誘導することが可能であると考えられます。院内感染菌が保持するプラスミドDNAの維持機構に着目した新規の抗生物質※2の開発は、医療面で大いに貢献できると考えます。 本研究成果は、米国の科学雑誌「Molecular Cell」(8月19日付)に掲載されます。
<補足説明>
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