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独立行政法人 理化学研究所 独立行政法人科学技術振興機構 |
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ニューロン(神経細胞)を支えるグリア細胞の成長に必須なタンパク質を発見 - タンパク質「DNER」が細胞分化のスイッチに作用 - |
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| 平成17年6月20日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
脳の神経ネットワークは、無数のニューロンが連結して成り立っていますが、脳内にはニューロンより圧倒的多数のグリア細胞(※1)が存在し、ニューロンの生存と活動を支えています。これまでの研究では、脳の発生過程においてニューロンとグリア細胞は同じ神経幹細胞(※2)から誕生して互いの分化を制御し合い、その過程で「Notchシグナル(※3)」と呼ばれるタンパク質の連鎖的化学反応の機能が必須であることが知られています。 研究チームは、DNER(※4)と呼ばれるタンパク質が小脳(※5)の主要なニューロンに強く発現し、小脳神経回路の維持と活動に不可欠なグリア細胞のNotchシグナルを活性化して、その形態分化を約2倍促進することを見出しました。さらにDNERの発現を抑えたマウスでは、グリア細胞の形成不全により小脳神経回路の発達が著しく遅れることを明らかにしました。これらの結果から、ほ乳動物のニューロンに発現するDNERが、神経回路形成に必要な周囲のグリアの分化を制御するシグナル分子であることが証明されました。 DNERは、脊椎動物の脳神経系ニューロンで特異的に発現しており、脊椎動物の複雑な脳神経回路の発達に貢献してきた可能性があります。DNER機能の発見は、神経回路を構成する多様な細胞を成熟させる新技術の開発、再生医療への応用につながると期待されます。 本研究成果は、米国の科学雑誌『Nature Neuroscience』のオンライン版(6月19日付け:日本時間6月20日)に掲載されます。
<補足説明>
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