![]() |
独立行政法人 理化学研究所 独立行政法人科学技術振興機構 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
生物多様化の仕組みを応用した迅速で自在な抗体作製法を開発 - がん・トリインフルエンザなどの治療・診断薬の迅速開発手段を提供 - |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 平成17年5月30日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇ポイント◇
抗体は、生体が病原体の感染を受けたときに獲得される免疫の中心的な役割を担うタンパク質です。病原体などには無数の種類があり、それぞれに対して専用の抗体が用意されるため抗体遺伝子も無数に必要です。この多様性は生物の多様性を生み出す性の仕組みにも見られるDNA再編成(切りつなぎ反応)によって獲得されます(利根川進博士がこの発見でノーベル賞受賞)。また、抗体は体が作り出す自然の医薬品(例:ワクチンは弱い病原体を体に注射して抗体を事前に体内に作って病気への抵抗力を持たせるものです)で、抗ガン剤などの医薬品にも利用されています。しかし、病原体などの抗原を実験動物に注射後、数ヶ月経過しないと良い抗体はできませんし、注射すると動物が死んでしまう病原体毒素や、異物として認識されにくい種間で保存された因子に対しては良質な抗体が得にくい、と言う問題がありました。 本研究では、ニワトリ由来の免疫細胞を用いて、試験管内で抗体遺伝子のDNA再編成を促進する事に成功し、この現象を利用してわずか1週間程度でモノクローナル抗体※1(1種類の抗体だけで構成される純粋な抗体)を作製する手法(ADLib法)を開発しました。ADLib法では、抗原量も低減でき、従来作製が難しかった抗体も作製が可能になります。 本研究の成果は、医学生物学での利用価値の高いモノクローナル抗体を迅速に供給する日本発の画期的な新手法を提供するもので、新世代の抗がん剤の開発、トリインフルエンザなど新興感染症やバイオテロの影響拡大阻止などへの、社会的に重要な分野への早期の展開が期待されます。本研究成果は、『Nature Biotechnology』電子版5月29日号(日本時間30日付け)に掲載されます。
<補足説明>
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| [Go top] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||