| ※1 |
グリシン |
| グリシン (NH2CH2COOH) は、体内に含まれるアミノ酸の中で、最も単純な形を持つアミノ酸。多くの種類の蛋白質では、グリシンはわずかしか含まれていないが、ゼラチンやエラスチンといった動物性蛋白質のうち、コラーゲンと呼ばれるものに多く含まれる。 |
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| ※2 |
高度好熱菌丸ごと一匹プロジェクト |
| 高度好熱菌 Thermus thermophilus(サーマス サーモフィルス) HB8 細胞内のあらゆる生命現象を生体分子の立体構造に基づき理解しようというプロジェクト。高度好熱菌由来のタンパク質は安定で熱に強く、結晶化率も高いため、21世紀の新たな研究分野となる原子生物学(システムバイオロジー)のモデル生物として期待されている。 |
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| ※3 |
触媒 |
| 化学反応に際し、反応物質以外のもので、それ自身は化学変化をうけず、しかも反応速度を変化させる物質。 |
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| ※4 |
α2β2四量体 |
| 2本のα鎖と2本のβ鎖の合計4本のポリペプチド鎖(多数のアミノ酸が鎖状につながったもの)が寄り集まってできたひとかたまり。 |
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| ※5 |
ビタミンB6 |
| 動物の主要な栄養素(タンパク質・脂質・糖質・無機塩類・水)の他に、動物の栄養を保ち、成長に不可欠な微量の有機物の総称をビタミンという。ビタミンは動物が自分の体内で生合成できないため、植物や細菌が合成したものを摂取しなければならない。20種以上のビタミンが知られているが、ビタミンB6は動物の体内でアミノ酸の物質代謝に関与する。ビタミンB6が欠乏すると動物の成長が悪くなり皮膚病をおこす。 |
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| ※6 |
PLP |
| ピリドキサールリン酸(pyridoxal phosphate)の省略形。ビタミンB6を材料として体内でつくられる補酵素の一種で、ビタミンB6の骨格をもつ。アミノ酸の代謝において、アミノ基の転移、脱炭酸、ラセミ化など重要な働きをする。 |
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| ※7 |
SIRAS法 |
| X線による結晶構造の決定法の一つで「異常分散効果を利用した単一重原子同形置換法」(Single Isomorphous Replacement with Anomalous Scattering)を意味する。一種類の重原子(原子量の大きい金、白金、水銀などの重金属原子)の含有結晶と、もともとの非含有結晶を使用して構造を決定する。重原子含有結晶を測定するときには、異常分散効果を十分に利用するために重原子の種類に応じてX線の波長を変更する必要がある。また、信号が微弱なため従来よりも輝度の高いX線源が必要でありかつ精度の高い測定が必要となる。したがって、この方法を用いる場合には、SPring-8のような高性能な放射光実験施設が格段に有利である。 |
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| ※8 |
Å(オングストローム) |
| 長さの単位で、1オングストロームは1×10-10メートル(= 0.1ナノメートル)。タンパク質の立体構造解析においては、解析した構造の分解能を表す単位として用いられ、数字が小さいほどより精度の高い高解像度の立体構造であることを示す。 |
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| ※9 |
二回軸 |
| 一つの物体がある軸のまわりに180°の回転対称(回転移動しても変らない性質)をもつとき、その軸を二回軸と呼ぶ。 |
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| ※10 |
基質および基質アナログ |
| 酵素の作用を受けて反応を起す物質を、その酵素の基質という。Pタンパク質の場合にはグリシンに対応する。また、基質に化学構造のよく似た物質を基質アナログと呼ぶ。構造解析を行う際、酵素に取り込まれるが反応は進行させない基質アナログを使えば、酵素が基質を取り込んだ状態に対応する構造を解析することができる。 |